野球肘

繰り返しボールを投げる動作を行うことにより、肘への負担が過剰となることが原因です。肘の外側で骨同士がぶつかって、骨・軟骨が剥がれたり痛んだりします。肘の内側では、靭帯・腱・軟骨が痛みます。肘の後方でも、骨・軟骨が痛みます。
野球肘の症状
- 投球時や投球後の肘の痛み。
- 肘の伸びや曲がりが悪くなり動かせなくなる。
野球肘になりやすい人
小学校高学年から高校生にかけて多くみうけられます。成長期は骨が柔らかく未成熟です。
成長期の肘や肩の中には、骨を伸ばし成長させていく骨端線があるが、ストレッチに弱く痛みもその骨端線の部分で出てくることが多いです。
野球肘の検査
診察にて、痛みの場所や症状を確認します。その後、レントゲン撮影を行い診断します。また、症状の改善が見られない場合はMRIなどの精密検査を行います。
野球肘の治療
治療は保存療法と手術療法を行います。
保存療法
保存療法として、急性期の痛みには投球の中止を第一にし、肘の安静が大切です。 肘を休ませることで自然治癒していくケースが多く、回復期に筋力トレーニングなどの適切なリハビリを行うことで再発を予防することができます。また、投球回数や投球の制限などで、日頃からオーバーユースを防ぐことや、肘に負担のかからない正しいフォームで投げることが大切です。
手術法(当院では不可)
手術療法としては、プロの選手に限られ一般の方に行うことはあまり多くありません。しかし、痛みを我慢して投球を続けていると障害が悪化し日常生活に支障をきたす場合があります。症状によっては、手術が必要になることもあります。また、関節ねずみの場合にはクリーニングを目的とした内視鏡手術を行う場合があります。 →当院では、行うことができない治療法です。
当院での受診の流れ
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- STEP1 診察
- 症状の程度、随伴症状に基づいて問診を行います。上記をふまえ、必要な検査を判断します。
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- STEP2 検査
- レントゲンやMRI検査を行い骨の形状・骨の間隔のチェックを行います。
※医師の指示にて、当日のMRI検査も可能
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- STEP3 治療
- 診断疾患に応じて治療を行います。手術が必要な場合は、専門の医療機関へ紹介させて頂きます。(現在リハビリは行っておりません)
当院では、整形外科(休診中)を受診して頂きます。必要があればレントゲン、CT、MRI検査を行います。(MRI検査は基本予約制になりますが、予約の空き状況や医師の指示により当日の検査も可能です。)整形外科医より、症状の程度・随伴症状に基づいて診察を行います。保存療法としてはまず、安静を第一とし湿布や非ステロイド性消炎鎮痛剤の内服にて経過をみていきます。これらにより、症状の改善が難しくさらに日常生活への支障がきたす場合は専門の医療機関に紹介させていただきます。