第5中足骨骨折
第5中足骨骨折の原因
第5中足骨骨折とは、足を内側に強く捻ると一気に荷重がかかり、足背部の一番外側にある第5中足骨と呼ばれる骨の後側の部分が骨折することです。
第5中足骨骨折は、基部または骨幹部で起こります。基部に起こる骨折は別名“下駄骨折”ともいわれ、昔下駄を履いたときに足を捻り発生しやすかったためこの名前がついています。
下駄での発症以外では転倒や段差の踏み外し等が原因で起こります。
骨幹部に起こる骨折は、スポーツや長時間の歩行などの繰り返し起こるストレスが原因により発生することがあるため、別名“疲労骨折・ジョーンズ骨折”といわれます。頻度としては、骨幹部骨折よりも基部骨折の方が多いとされています。
第5中足骨骨折の症状
基部骨折・・・骨折部の強い痛み、熱感、腫れ、皮下出血、痛みによる歩行困難。
骨幹部骨折・・・骨折部がスポーツや歩行時に最初は軽い痛みから始まり徐々に強くなる。
第5中足骨骨折の検査
第5中足骨骨折の原因
診察にて、痛みの場所や腫れなど症状の程度を確認します。
また、どのような時に痛みが出現するのかを確認します。
確定診断にはレントゲン検査を行いますが骨幹部骨折は受傷直後には写らないことがあるため、必要に応じてCT検査を行います。
第5中足骨骨折の治療
治療として、一般的に保存療法と手術療法に分けられます。
保存療法
保存療法として骨折部にずれがなければ、ギプスシーネ固定にて局所安静とし経過観察を行います。歩行時は松葉杖を使用します。加えて痛みなどの炎症を抑えるために湿布や内服薬にて経過をみます。
手術法
手術療法として骨折部のずれがある場合は、手術による整復や固定が必要になってきます。
第5中足骨骨折にお困りの方は、かかりつけの先生にご相談ください。